人気写真家山本まりこさんが語る、私が「一旅一マイブック」を作る理由

旅から帰ると必ずMyBookを作るという山本まりこさん。MyBookの魅力とまとめ方のコツを伺いました。
MyBookとは?
デジカメ写真をダウンロード無料の専用ソフトを使用して、
「オリジナル写真集(フォトブック)」が、誰でも、1冊から、簡単に作成できるサービスです。
エアリーフォト:山本まりこさんは、“広くて風通しのよい”“軽やかな”という意味を持つ「エアリー」をテーマに写真を撮り続けています。
エアリーフォトとは、エアリーな写真という意味で山本まりこさんが名付けた造語です。

♪「Room5656」卒業写真展レポート♪
写真家の山本まりこさんが主宰する写真教室「Room5656」第一期生による卒業写真展「シャボン展~写本~」が開催されました。
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旅とMyBook

山本まりこさんの画像 旅の記憶が鮮やかに蘇る「MyBook」 私は「一旅一マイブック」をモットーにしていて、ひとつの旅で1冊のMyBookを作るようにしています。どんなに写真をいっぱい撮っても、どんなに楽しかった思い出でも、悲しいことに人の記憶は薄れていってしまうものです。でもMyBookという形に残しておくと、MyBookを開いた瞬間に旅の記憶がぶわぁっと頭の中を駆けめぐる感じで蘇ってきます。MyBookは、私の薄れていく記憶を鮮明に蘇えらせる宝箱みたいなものだと思います。MyBookを開く回数が多ければ多いほど、その鮮明度が持続できるんです。旅で写真を撮ったらパソコンに保存して終わりにするのではなく、是非皆さんにもMyBookを作って欲しいですね。

コラム-形に残すということ実家に行くと、家族みんなで昔のアルバムを見て話が盛り上がることがよくあります。昔はフィルム写真だったからプリントしてアルバムにまとめていましたが、デジタル写真になってからパソコンに保存したらそのまま…という人は増えているのではないでしょうか。写真をまとめて、自分の成長を振り返ることができるアルバムの文化ってすごくいいと思うんです。デジタル写真の時代でもMyBookを作っておけば、10年後、20年後にMyBookを見返したとき、フィルムのアルバムと同じ役割を果たすんだろうなと思いました。デジタルの今の時代は、MyBookに残すことで、記憶を蘇らせる宝箱を作ることができると思います。

タイトル、配置、写真選び

フォトブックの画像 『ザクザク』選んで、『ドーン!』と見せる山本まりこ流MyBookの作り方 私は旅から帰ってきたら、自分の好きな写真だけを選んだお気に入りフォルダを作っています。例えば旅で1万枚撮っていたとしても、お気に入りフォルダに自分の好きな写真を200枚くらいまで絞っておけば、MyBookが作りやすくなります。
MyBookは、あんまり考えないで直感的に作ります。とりあえず、お気に入りフォルダから好きな写真を選んでどんどんレイアウトボックスに写真を入れます。MyBookEditorのいいところは、後からページが入れ替えられるところ。見開き単位で写真を構成していって、最後に順番を並べ直せば簡単にでき上がります。
私はかわいらしい印象のある正方形のフォーマットで、1枚に1点裁ち切り(余白なし)写真を『ドーン!』っとレイアウトすることが好きです。以前は余白を作ってたこともありますが、余白を付けると写真が小さくなっちゃうので。写真をしっかり見せたいので、このレイアウトに落ち着きました。テンプレートの種類も豊富なので、どんな人にもピッタリのものが見つかるはず。
みんな写真選びと配置に労力をかけるんだけど、一度『ザクザク』方式で作ってみてください(笑)

コラム-ワンポイントアドバイスよく「自分が好きな写真がわからない」「MyBookに入れる写真を選べない」という話を聞きます。私も昔は同じでした。何を撮ればいいかわからないし、どう見せればいいかわかりませんでした。
人に自分の作品がよく思われたいから悩むんだと思います。人の反応がよくないときはしょうがない。だって、それが今の実力なんだから。それを受け入れて、次に作るときにそれを超えるような写真を撮れるようになってればいいんです。自分の好きなものを信じて、自分の“今”の作品をまとめて、人に見せることが大切なんだと思います。

POINT

山本まりこのMyBookを作る3つのコツ

  1. 1. 一旅一マイブック MyBookを後でまとめようと思うと、なかなかできあがりません。作るのは後で…、じゃなくて今!(笑)旅の記憶が薄れる前に作りましょう。
  2. 2. 直感で『ザクザク』作る 気に入った写真はまずは『ザクザク』選んで。MyBookEditorなら後から見開き単位で順番を簡単に入れ替えられるので、選んだ写真の並べ順を調整すれば簡単にできあがります。
  3. 3. 見開き写真で流れにリズムを作る 見せたい写真の横にインパクトの弱い写真を並べるなど、写真の強弱や視線の流れを意識してレイアウトします。見開きで使用する写真は特別なカット。途中で目を奪いたい写真や「エアリーの一呼吸」の間を作りたいときに見開きで挟み込みます。

MyBookの魅力

フォトブックの画像 新しく、本文仕上げにラミネート加工2種類が仲間入り! 本文仕上げは、紙や印刷の質感を残した優しい光沢感のある現行の「ニス加工」に加え、「ラミ光沢」と「ラミつや消し」が選べるようになりました。今回は山本まりこさんに、新たに仲間入りしたラミネート加工2種類を作り比べていただきました。 私のエアリーフォトは、明るくやわらかい色で撮ることが多いんです。たくさん本を出していますが、いつも印刷で困るのが色。従来の「ニス加工」でもきちんと色が出ていましたが、「ラミつや消し」で作った『airy Danmark』と『せらせらぴー』は、私が表現したい、やわらかさがきちんと出ていて、あまりの美しさにゾクッとしました。また、手触りもよくて、吸い付くようなしっとり感がいいですね。視覚だけでなく、触覚からも作品に吸い込まれます。この手触りは、パソコンのモニターでは感じられませんよね。
『airy Kauai』は、カウアイ島が原始的で力強い島だったので、「ラミ光沢」を選びました。基本的にマットな質感が好きなので、「ラミ光沢」で作ることは自分でも挑戦でしたが、力強い作品に光沢の質感が合って、イメージにピッタリの作品に仕上がりました。新しい自分が発見できてよかったです。
MyBook作りは、自分の作りたい&見せたいイメージで、本文仕上げやブックタイプ(サイズ)を選ぶことが大切です。私も何度も作って、自分の好きなタイプのMyBookを見つけることができました。みなさんも、いろいろ挑戦して自分らしいMyBookのまとめ方を見つけてみてくださいね。

山本まりこさんのMyBookはこちらから

  • 『airy Danmark』 山本まりこさんが大好きなアンデルセンを探すためにデンマークを旅したMyBook。「ラミつや消し」の質感と300Sという大判サイズで大満足だった1冊。
    タイプ:ART-HC / サイズ:300S / 表面加工:「ラミつや消し」

    『airy Danmark』表紙 閲覧する
  • 『せらせらぴー』 大好きな広島県・世羅町への想いが詰まったMyBook。温かい人や美味しいごはん、美しい景色の感動を文章とともに綴った1冊。
    タイプ:ART-HC / サイズ:260S / 表面加工:「ラミつや消し」

    『せらせらぴー』表紙 閲覧する
  • 『airy Kauai』 原始的な自然が残るハワイ・カウアイ島を旅したMyBook。「ラミ光沢」や横長のテンプレートを選び力強い作品に仕上げた1冊。
    タイプ:ART-HC / サイズ:200Y / 表面加工:「ラミ光沢」

    『airy Kauai』表紙 閲覧する

山本まりこさんからのビデオメッセージ

MyBookの種類と価格

「MyBook」のフォトブックは、サイズやページ数、ハード・ソフトカバーなどから、自分好みの1冊が選べます。

MyBookの種類と価格はこちらから

「MyBookEditor」ダウンロード

思い通りの写真集が、簡単に楽しく作れる編集ソフト「MyBookEditor」は、無料でお試しいただけます。

MyBookEditorのダウンロードはこちらから Macをお使いの方はこちら
山本まりこ:理工学部建築学科卒業後、設計会社に就職。「でもやっぱり写真が好き」とカメラを持ってひとり旅に出発し、そのままフォトグラファーに転身。風通しがいいという意味を持つ「airy(エアリー)」をコンセプトに、空間を意識した写真を撮り続けている。雑誌・広告撮影、旅エッセイ執筆、講演、フォトセミナー講師など活動は多岐。公式サイト:http://marikoyamamoto.com/
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