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デジカメで上手に写真を撮影するテクニック

今だからこそ撮りたい、「フィルム写真」のススメ

今だからこそ撮りたい、「フィルム写真」のススメ

ここを訪れてくださっている読者の方の中には、フィルムカメラで写真を撮ったことがない方もいるかもしれません。デジタルカメラを使用すれば簡単に綺麗な写真が撮れますが、フィルムカメラの“不便さ”はとても愛おしいものです。

今回は、フィルム写真の魅力についてお話したいと思います。

マニュアル操作の楽しみ

マニュアル操作の楽しみ
使用フィルム:コダックエクター100 撮影地:Australia./Gold Coast




冒頭で“不便”と記しましたが、何がどう不便なのか、実際に使用したことが無い方はわかりませんよね。多くのフィルムカメラではマニュアル操作が求められます。露出計がついていないようなカメラでは、自分で絞りやシャッタースピードを考えなければいけません。現像してみたら、露出オーバー(あるいはアンダー)だった!なんてこともあるでしょう。ですが、それこそがフィルムの魅力です。高性能なデジタルカメラが決めてくれる、失敗のない露出設定では無く、自分で天気や光を考えながら露出を決めることは、あなたの写真の腕をぐっとあげてくれるはず。それに、そうして写真と一枚一枚向き合うことは何よりも楽しいのです。最初は難しく感じてしまうかもしれませんが、一度コツを掴んでしまえば大丈夫。どんなカメラでも撮影できるようになりますよ。

現像・プリントする楽しみ

現像・プリントする楽しみ
使用フィルム:コダックエクター100 撮影地:Australia./Brisbane




フィルムカメラで撮影した場合、デジタルカメラのようにその場ですぐに確認、ということができません。ここがフィルムとデジタルの大きな違いであり、フィルムカメラの魅力でもあります。もちろん、デジタルカメラの便利さを否定しているわけではありません。むしろ仕事で使う場合を想定したら、デジタルにどれだけ助けられていることか…!ですが、趣味で写真を楽しむ場合には、「どう写っているのかわからない」というドキドキを皆さんにも体験してほしいと思うのです。シャッターを切った瞬間に光がフィルムに焼き付けられる。自分で設定した露出で、目の前の風景がどんなふうに写っているのか、想像しただけでも胸が高鳴ります。

そして、デジタルカメラで撮影した場合、撮ったあとはパソコンに取り込んでそのまま…なんてことも多いと思いますが、フィルムカメラの場合は、フィルムのままではわからないので、必然的にプリントまですることになります(リバーサルフィルムの場合はまた別ですが)。これまでの記事でもお話しましたが、プリントして初めて「写真」になる。わたしはそう感じるので、写真は撮っているけれどしばらくプリントはしていないかも…という方にこそ、フィルムカメラをオススメしたいです。

色の楽しみ

色の楽しみ
使用フィルム:コダックエクター100 撮影地:Australia./Gold Coast




フィルムカメラでの撮影は、「フィルム選び」の楽しみもあります。初めは色々なメーカーのフィルムを試してみると良いでしょう。最近は種類も少なくなってしまいましたが、それぞれに特性があるので、“自分好み”のフィルムがきっと見つかるはず(ちなみに、わたしはコダックのエクター100がお気に入りです)。また、マニュアルで撮影している分、現像してみたら思っていた色と違った!なんてこともしばしば。ですが、それもフィルムカメラの楽しみです。思っていた以上にいい色で出てくれたときはとても感動しますよ。

お金をかける楽しみ

「そうは言ってもフィルムはお金がかかるし…」と思う方も多いと思います。わたしも旅に出る際、本当はフィルムカメラを持っていきたいけれど、1週間滞在したとして50本…と考えると、ついついデジタルカメラで撮影に行ってしまいます。ですが、ものは考え方です。

先程のコダックエクター100を例にあげて考えてみますね。

■ コダックエクター100(36枚)…1,360円(税込)
■ 現像…702円(税込)
■ プリント…42円/1枚(税込)

つまり、シャッターを一枚切る度に約100円かかっているのです。これを「やっぱり高い」と考えるのではなく、「一枚に重みがある」と捉えると、お金をかけることはむしろ良いことなのでは?とさえ思えてきます。何枚撮ってもお金がかからないデジタルカメラとは違うので、何回も撮り直したり、というのがなかなか簡単にはできません。だからこそ、一枚一枚丁寧に撮ろうと思えるのです。

いかがでしたか?
デジタルカメラが日々進化していく中で、フィルムカメラは、今以上に進化することも退化することもないかもしれません。その“変わらないもの”を楽しめるというのが一番の魅力かもしれませんね。



【執筆者 maaya(まあや)】

[ Photo by maaya ]
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