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デジカメで上手に写真を撮影するテクニック

デジカメのISO感度を調整して
ノイズの無いクリアな写真を撮影しよう

ノイズの無いクリアな写真

夜景やパーティ会場などの暗い場所で写真を撮るには、デジカメのISO感度を上げる必要があります。
しかし、デジカメで高感度撮影をした場合は、写真内にノイズが発生しやすく、
ザラザラとした画質になってしまう欠点があります。

今回は、シーンによってデジカメを適切な感度に調整することで、
ぶれやノイズの発生を防ぐ方法をご紹介します。

「ISO感度」は銀塩カメラ用語の生き残り!?

銀塩カメラで使用するフィルムにおいて、光に反応する感度をISO(アイエスオーまたはイソ)感度という数値で表します。これは"International Organization for Standardization(国際標準化機構)"の略で、ISOが定めた国際規格です。

この数値はフィルムに対するものですが、銀塩カメラからデジカメに移行するにあたり、ユーザーが戸惑うことなく使用できるよう、デジカメのイメージセンサーの感度にも使われています。

デジカメでISO感度をオートに設定しておくと、暗い場所での撮影では、被写体の光に応じてイメージセンサーの感度を上げて、弱い光の信号を電気的に増幅し、明るい画像にします。デジカメの多くはISO感度を手動でも設定できます。スマートフォンの一部機種でもISO感度が設定できる機種があったりもします。

高感度撮影は暗所と動的撮影に威力発揮

暗い場所での撮影には、ISO感度を上げることがセオリーです。暗い場所では光量不足を補うためにシャッタースピードが遅くなり、手ブレの原因となることもありますが、ISO感度を上げることで、シャッター速度を上げて手ブレを防止することができます。

スポーツシーンや動物など、動きの速い被写体を狙った撮影でも、ISO感度を高く設定しておくと有効です。自然光が十分なところでもISO感度を上げておくことで、シャッタースピードを通常よりも速くすることができるため、被写体の一瞬の動きをとらえた、残像のない写真に仕上げることができます。

上げればOKという訳でもないISO感度調整法

暗い場所での撮影、ブレ防止にとISO感度を上げることで有効な場面が多い反面、感度を上げることで、写真にノイズが発生し、ざらつきが目立ちやすくなるという弱点があります。
まずは、オート撮影で設定されるISO感度の設定目安を紹介いたします。

晴れた日中の屋外 … ISO 100~200
曇りの屋外、窓のある昼間の室内 … ISO 400~800
夜の室内(蛍光灯など光が十分ある場合) … ISO 800~1600
ライブハウスやパーティ会場などの薄暗い光 … ISO 1600~3200
夜景 … ISO 3200~6400

ISO 200までは、ノイズが少ないクリアな写真を撮影できますが、ISO 400からは上げるにつれノイズが入ってきます。光量の多くない場所で撮影する場合、手ブレや被写体ぶれを防ぐためにISO感度を上げることは避けられません。
しかし、三脚を使って手ブレを抑えることと、被写体の動きが少ない場合の撮影などでは、ISO感度を一段階下げて撮影することができます。

シャッタースピードが調整できるカメラの場合、被写体が動かない夜景などはISO 100に設定し長時間露出で撮影をすることで暗いシーンでもノイズの少ない良質な画質になるでしょう。

技術の進歩により高感度撮影を行っても以前よりノイズの少ない写真が撮れるようになりました。とはいえ、画質の劣化を考えると、ISO感度はむやみに上げない方がよいといえます。「手ブレ、被写体ブレ防止」と「画質の劣化」を考慮して、どちらも犠牲にしない適切なISO感度を撮影条件に合わせて探すように心がけましょう。

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