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デジカメで上手に写真を撮影するテクニック

風景の撮影、センスを磨く!写真上達のための構図テクニック

デジカメで写真を撮影している女性

昨今のカメラブームに乗って、カメラを手にするようになった人は増えているかもしれません。
しかしプロの写真と比べてみるとやっぱり違うなぁ・・・と思うこともありますよね。

もちろんプロは様々な技術を駆使して素敵な写真を撮っているのですが、
今回はその中でも比較的取り組みやすい、「構図」について説明します。

写真の引き締め効果のある額縁構図とは

額縁構図とはズバリ、「写真の中に写真を収める」構図のことです。周囲を建造物や木々で囲み、あたかも額縁の中にあるように切り取って見せることで被写体を強調します。街中など雑多な雰囲気の中での写真で額縁構図を使えば見る人の視野の限定ができ、「見せたいものを見せる」効果が期待できます。

また、額縁を配置することで写真の中に色のコントラストを作り出すこともできます。例えば夕日を撮るとき、その美しいオレンジ色だけを切り取ってもいいのですが、木々や山といった「異なる色」を入れ込むことで一層オレンジ色が映える、といった具合です。

簡単なのはお寺の門や神社の鳥居です。また、日本庭園は最初から額縁効果を考えて設計されたものもあるそうで、自分でわざわざ作らなくてもポイントを探せば素敵な写真が撮れるかもしれません。額縁といっても必ずしも四方全てを囲む必要はなく、空白に木の枝を入れ込むだけでも写真が引き締まります。

遠近感でレイヤーを作る三分割構図とは

画面の縦横を3等分し、その線の交わる4つの点のいずれかに被写体を置く方法を「三分割構図」といいます。これによって安定した、バランスのよい構図が得られます。この方法は1797年には風景画の構図として登場しており、王道中の王道ともいえるテクニックです。

4つの交点のうちどこに配置してもいいのですが、被写体によっては適当な場所が変わってくる場合もあります。被写体や写りこむ「モノ」だけに捉われるのではなく、スペースをいかに活かすかを考えると奥行きのある写真になるかもしれません。

3分割構図は単に被写体をどこに置くか、だけではなく画面をどう使うかを考える時にも有効です。例えば街中から見上げた空の写真を撮る時、画面の下3分の1をビル群に、残り3分の2に空を配置するといった具合です。

最近のデジカメにはグリッド線を表示する機能がついていますから、それを参考にバランスのとれた写真を目指してみてはいかがでしょうか。

鉄道写真で活用できる放射構図とは

四角から奥に向かって狭くなっていく「収束点」を作り、写真に奥行きや高低差をもたせる構図です。

垂直、あるいは水平な線には「静的」な雰囲気があり、それに対して放射線が作り出す斜めの線は動的でダイナミックな写真となります。また収束点を配置する位置によって写真全体の雰囲気も変わりますし、見る人の視線の流れをコントロールすることも可能です。

似たような構図に「三角構図」があり、これは写真の中に三角形を作り出す方法でこれもまた奥行きを表現するのに使われるテクニックです。しかしより躍動感や緊張感を持たせるには放射構図の方が効果的と言われています。

鉄道写真を好む人にはお馴染みの構図であり、ホームに入ってくる電車を斜めから撮ればホームの線、電車のボディラインなどが収束点を作り出してくれ自然と放射構図を生み出すことができます。

複数の構図を組み合わせる方法とは

先述のもの以外にも、二分割構図・日の丸構図・サンドイッチ構図・トンネル構図・対角線構図・・・といったように実に様々な構図があり、被写体に合わせて、あるいは自身が表現したいものに合わせて効果的な構図を選ぶことが魅力的な写真を撮るには重要です。

また、これらを組み合わせて更に印象的な写真を生み出すのもテクニックの1つ。額縁構図を用いて被写体を際立たせ、その上で3分割構図を使って一番写したいものの配置を考えるなどやり方は自分次第で幾通りにもなります。

しかし、構図はいろいろあれど全ての写真がこの型にあてはまっているかと言われればそうではありませんし、「これが正解!」というものがあるわけでもありません。基本的な構図を頭に入れつつも、経験を踏む中で自分自身が「良い!」と思える構図を見つけていけるといいですね。

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